ついつい無駄遣いをしてしまい、気づいたらお金が足りない…そんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか?特に収入が一定の場合、節約や支出のコントロールが鍵になります。
本記事では、無駄遣いをしてしまう原因となる状況・感情・環境と、それぞれを防止する方法について解説し、支出を減らすための合言葉「必ず要る?」を活用する具体的な手法をご紹介します。
無駄遣いをしてしまう原因
まずは、無駄遣いの原因を探るために「なぜ無駄遣いをしてしまうのか?」について考えてみましょう。この原因を大きく3つの要素、感情・状況・環境に分けて説明します。
①感情(ネガティブ):ストレスが溜まったときのリフレッシュ
仕事や人間関係などでストレスが溜まると、その解消のために無駄遣いをしてしまうことがあります。特に、ネットショッピングやコンビニでの衝動買い、外食の増加などが挙げられます。たとえば、仕事終わりに「自分へのご褒美」と称して余分な買い物をすることは、つい習慣化されてしまいがちです。
②感情(ポジティブ):気持ちが大きくなってしまう
成功や楽しい出来事があると、気持ちが大きくなり、「たまにはいいか」と思って無駄遣いに走ってしまうことがあります。例えば、昇進やボーナスの後など「自分へのご褒美」を正当化しやすくなり、普段は控えている高額な買い物や外食に手を出してしまうこともあります。
③状況:セールや限定販売など
セールや限定販売の機会には、つい無駄遣いをしてしまうことがあります。特に、オンラインショップでの期間限定セールやコンビニの新商品、レストランでの限定メニューなどがその例です。
例えば、「今だけの割引」といったフレーズにつられ、「お得だから」と余分な買い物をしてしまうことが習慣になりがちです。
④環境:便利さが溢れた社会の影響
今はスマホ1つで簡単にショッピングができる時代です。SNSの広告やスマホの通知に影響を受けて、「買わなくては損」と感じてしまい、不要なものまで購入してしまうことがあります。特に送料無料やポイント付与といったインセンティブに弱い場合、必要以上に支出が増えてしまいます。
無駄遣い防止のための実践方法
無駄遣いを防止するためには、上記の状況・感情・環境それぞれに対策を講じる必要があります。ここでは、それぞれの要因に合わせた具体的な防止方法を解説します。
①ネガティブ感情の対策:リフレッシュ方法の工夫
ストレス解消のために衝動買いをしてしまう場合、リフレッシュ方法を工夫するのが効果的です。買い物以外のリフレッシュ方法を見つけることで、無駄遣いを減らすことができます。
- 運動:軽いウォーキングやジムでのトレーニングなど、体を動かすことで気分転換を図ります。
- 趣味の見直し:お金をかけずにできる趣味を見つけるのも良い方法です。読書や散歩、料理など、無料で楽しめる活動を増やすと、買い物依存を避けられます。
②ポジティブ感情の対策:気持ちが大きくなったときの注意点
楽しい出来事や成功の直後に無駄遣いしやすい人は、気持ちが大きくなっているタイミングを自覚し、冷静に支出を見直す習慣を持つことが重要です。
- 買う前に一晩寝かせる:喜びや興奮が冷めるまで待つと、無駄遣いをしなくてもいいと冷静に判断できることが多いです。
- ご褒美は低予算で満足できるものにする:達成感を感じる場面では、ちょっとしたスイーツやカフェでのひとときといった控えめなご褒美に留めると、無駄な支出を減らせます。
③状況:セールや限定販売など
セールや限定販売で無駄遣いを防止するためには、計画的な行動と意識的なコントロールが大切です。以下の方法を試してみてください。
- 予算を決める:セール用に使っても良い予算をあらかじめ設定し、その範囲内で買い物を楽しむようにしましょう。上限を決めることで、計画外の出費を避けられます。
- 「欲しいものリスト」を見直す:衝動買いを避けるために、セール前に「欲しいものリスト」を作り、それを基準にして購入を検討します。「欲しいものリスト」に無いものは一旦保留にするなど、冷静な判断がしやすくなります。
④環境の対策:デジタル通知を減らす
ネットショッピングやスマホ通知による無駄遣いの防止策として、スマホ設定を見直し、ショッピングアプリの通知をオフにするなど、誘惑を減らしましょう。
- アプリの整理:不要なショッピングアプリは削除し、頻繁に購入する原因を取り除きます。
- SNSの利用時間を制限:SNSを見る時間を減らすことで、広告に影響されにくくなり、不要な買い物の頻度も減少します。
合言葉「必ず要る?」の活用方法
無駄遣いを防ぐための共通のアプローチとして、「必ず要る?」という合言葉が非常に有効です。これにより「本当に必要かどうか」を自問し、不要な出費を避けることができます。
ただし、「本当に必要か?」と単に問いかけるだけでは効果が薄いこともあります。そこで、いくつかのバリエーションを試してみましょう。
「必ず要る?」を複数の表現で自問する
この質問を少し工夫し、いろいろな表現で自問してみましょう。「必ず要る?」に加えて、以下のような質問をしてみると、より効果的に無駄遣いを防げます。
- 「他にあるもので代用できない?」:本当にその商品が必要かを改めて考えるきっかけとなります。
- 「なくても困らない?」:意外と「今すぐには要らない」ものも多く、不要な支出を減らすことができます。
- 「満足感は継続する?」:実際には、衝動買いの品物がその場限りの満足で終わることも少なくありません。
このように表現を変えることで、「必ずは要らない」という結論に至りやすくなり、買わないという選択ができるようになります。
気づかないうちに発生する無駄遣い
無駄遣いには、気づきにくいケースもあります。サブスクリプションサービスや保険の過剰加入がその代表例です。
- サブスクリプションサービス:映画配信や音楽ストリーミングなどのサブスクリプションサービスは、登録後使わなくなっているケースが多いです。定期的に確認し、利用していないものは解約しましょう。
- 保険の見直し:内容が重複した保険に加入している場合、支出の無駄が発生します。必要最低限の保障内容に絞るか、FPに相談して見直すと節約につながります。
無駄遣いをなくすために日々意識したいことと実践できる行動
最後に、無駄遣いを減らすために日々意識することと、すぐにできる実践方法についてご紹介します。
毎日の意識づけ
- 「必要か?」を確認する癖をつける:常に「これは必ず要るか?」と自問することを習慣化しましょう。
- 買う前に冷静に考える:買い物前に一度その場を離れ、時間をおいて考え直すことで、衝動的な支出を防げます。
実践できる行動
- 買い物リストを作成する:事前に買うものをリスト化することで、衝動買いの回避に役立ちます。
- 月ごとの予算設定:生活費や趣味の予算をあらかじめ設定することで、支出管理が簡単になります。
- 現金払いでの管理:現金払いにすることで、カードのように気軽に使わず、支出を意識的に管理できます。
まとめ
無駄遣いの原因である状況・感情・環境に応じた防止策と、「必ず要る?」の合言葉を活用して支出を減らす方法をご紹介しました。無駄遣いを意識して減らすことは、簡単ではありませんが、少しの工夫と習慣化で大きな効果が期待できます。
「必ず要る?」という問いかけを実践に取り入れ、日々の小さな無駄遣いを減らしていきましょう。